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野々村鷹人選手 松本山雅FC加入内定のお知らせ


この度、当部に所属しております野々村鷹人選手(4年・綾羽高校)が2021シーズンより松本山雅FCに加入が内定しましたのでお知らせします。


【プロフィール】

・野々村鷹人(ののむらたかと)

・1998年5月13日(22歳)

・身長/体重183cm/73kg

・滋賀県出身


【経歴】

桐原東少年サッカークラブ→FC湖東→綾羽高校→流通経済大学


【コメント】

2021シーズンから松本山雅FCに加入することになりました野々村鷹人です。


私は滋賀県の綾羽高校から流通経済大学に進学してきました。

進路を考えた際、初めは関西の大学に進学しプロを目指すことを考えていました。しかし、岸本監督に「お前はもっと厳しい世界に行って高いレベルと競い合うことで成長出来る」と言われました。私は綾羽高校初のプロサッカー選手になるため、流通経済大学に進学しレベルの高いチームでプロを目指そうと思いました。

大学1年生からトップチームでプレーすることができましたが、自分が想像しているよりレベルが高く苦しい1年間でした。学ぶ事が多く、大平コーチからも「どんな選手がJ1から声がかかって、どんな選手がプロに行けないかしっかり見ておけ」と言われたことを覚えています。2017年はインカレで優勝した年です。守田英正選手(現川崎フロンターレ)今津佑太選手(現ヴァンフォーレ甲府)などが在籍していて、学ぶ事が多かったです。私も1年生ながら関東大学リーグに2試合出場しました。上田綾世選手(現鹿島アントラーズ)や小柏剛選手(明治大学)と対戦し、同い年でこんな選手がいるんだと強く印象に残る試合でした。


2年生では、セカンドチームのドラゴンズに所属しJFLのステージでプレーする事になりました。トップチームから落ちてしまい凄く悔しい気持ちでしたが、ドラゴンズで成長して必ずトップチームに戻ろうと努力を重ねました。多くのリーグ戦に出場し、天皇杯予選ではトップチームを破り、本戦の出場権を獲得しました。2回戦ではJ1のFC東京と対戦し、結果は負けてしまいましたが、公式戦でプロと試合ができる経験をすることができました。天皇杯後にはトップチームに合流することができました。当時、天野のコーチ(現ギラヴァンツ北九州のヘッドコーチ)がチームに合流しました。私が苦手だったビルドアップに対してたくさんアドバイスをもらいました。失敗を繰り返しましたが、もらい方・もらう位置など細かく教えていただきました。その結果少しずつ苦手意識をなくすことができました。試合にたくさん出場し、成長できた年になりました。


3年生になると上級生ということもあり1つのミスに対して、監督・コーチに指摘されることが多くなりました。CBは1つのパスミス、判断ミスで失点に直結するポジションです。ミスをする事が多く監督に怒鳴られることもありました。そんな中、大学生活2度目の天皇杯出場が叶いました。2回戦で浦和レッズと対戦する事ができ、チャンス・ピンチも多くある中、後一歩及ばず負けてしまいました。敗因の1つは私がマークを外してしまったことです。試合が終わった後、監督に笑顔で「あのマークなんで外すんだよ」と言われました。今考え直しても怒られた感じはしませんが、あのマークを外さなければもしかしたら結果も変わっていたかもしれないと悔しさが滲んできます。天皇杯が終わるとリーグ戦に出場する事が出来なくなりました。駒澤大学戦で回って来たチャンスを掴もうと、ヘディングに自信がある私は、何度も競り合いで戦ったのですが結果は逆転負け。なかなか試合に勝てずチーム初の2部リーグへの降格が決まりました。


4年生では必ず1年で1部リーグに昇格するという目標のもとスタートしました。シーズン開幕に向けて厳しい練習を続けているうちにトップチームに曹貴裁コーチが合流しました。初めは怖いイメージがありましたが、コミュニケーションを取る事で接しやすくなり、たくさんのアドバイスをいただきました。私は心配性な性格の為、試合に出れなくて進路が心配だ、本当にプロサッカー選手になれるのだろうかなどを曹コーチを交えて同期の選手と話したこともあります。曹コーチはいつも笑って「慌てるな、もっと未来、先のことを見ろ」と声をかけてくださいました。未来のため、次の試合のため、そしてプロになるために努力を重ねてきました。

新型コロナウイルスが猛威を振るう中、自粛期間中でも伊藤敦樹、冨永和輝と毎日自主練習を続け、リーグ戦開幕戦から試合に出場することができました。試合を重ねるにつれミスが増え監督に怒鳴られ、泣いてしまう時もありました。部屋で落ち込む時もたくさんありました。そんな時仲間がいつも声をかけてくれ、話を聞いてくれました。気分転換に付き合ってくれた仲間には今でも感謝しています。

先日のアミノバイタルカップでは優勝する事ができ、大変嬉しく思います。全員で全国の切符を掴み、更に優勝という形で終わる事が出来て嬉しい反面、私は準決勝にしか出場できず、悔しい気持ちもあります。


この大学生活はどんな時でも満足せず、「努力」を忘れずに毎日サッカーと向き合ってきました。努力では誰にも負けない自信があり、プロ生活が始まっても続けていこうと思います。

苦しい事の方が多くどんな時でも見捨てず指導してくださった監督・コーチ、苦しい時に声をかけてくれた仲間・家族に感謝し、結果で恩返しできるようにこれからも頑張っていきたいと思います。

これからも応援よろしくお願いします。